ワークライフバランスの最大の問題点!多すぎる勘違いを解説


ワークライフバランスを取り入れようか迷っている方は、ワークライフバランスを取り入れることで何か問題が起きるのではないかと心配しているのではないでしょうか。ワークライフバランスを取り入れて業績が落ちては困る!というのは誰もが悩むことだと思います。

うまくいっていないという社員の不満の声を時々聞くことがありますが、うまく行かない最大の問題点は「勘違い」です。社員、会社、管理職、どこかで勘違いがあるとうまく行きません。今回はよくある勘違いと失敗例を解説いたします。

勘違い1「ワークライフバランスは仕事と家庭生活の両立の話」

ワークライフバランスで一番多い勘違いが、ワークライフバランスは育児や家事、介護との両立の話だという解釈です。実は家庭との両立は「ワークファミリーバランス」といいます。ワークライフバランスのライフには、趣味や自己研鑽など仕事以外のすべてが含まれます。

この勘違いでワークライフバランスを取り入れようとすると、育児との両立支援の制度を整えるということになりがちです。結果として、制度だけ取り入れても利用する人がいない、利用せずに辞めてしまう、もしくは利用した人は責任のある仕事をしない、昇進していないというような結果になります。

こういった現状をみて、女性は責任のある仕事をすることに意欲を示さなくなったり、退職を検討したりします。若手も、自分が育児をする前にはもっとよい企業に転職しておきたいと考えるようになります。

勘違い2「ワークライフバランスは上手にバランスをとること」

ワークライフバランスは、ワークとライフのバランスのこと、と考えている方もまだまだ多いのが現状です。特に、求人広告などではこの意味で利用している企業が多いように見受けられます。

育児と仕事を両立する母にとって、「育児も仕事もどちらもなんだか中途半端」と悩むのは「あるある」ですので、両立する女性を採用したい場合には有効な言葉ではあります。

しかし、本当は育児をしながら働くことで、会社に利益を与えなければ、ワークライフバランスとは言えません。育児のために自分の仕事は他の社員に頼んで当たり前という意識の強い社員が生まれると、仕事をフォローする方から不満が生まれます。

また、仕事は何よりも優先しなければならない!という意識の強い方が「ワークライフバランスとは上手にバランスをとること」と勘違いしていると、聞く耳持たずということもあります。

勘違い3「ワークライフバランスは仕事そこそこ、家庭優先」

「ワークライフバランスは仕事の手を抜いて、家庭を優先すること」と思っている場合です。

管理職が勘違いしている場合も多く、そんな甘い気持ちでは仕事ができない!と会社のワークライフバランスへの取り組みを、妨害することがあります。特に男性の中間管理職世代にはワークライフバランスという言葉を聞くと、社員を甘やかすことと勘違いしている場合が多いので注意が必要です。

勘違い4「ワークライフバランスのためには、まず制度を整備」

ワークライフバランスでうまくいかない、問題点として一番取り上げられているのは、会社が制度を整備したが、現場の社員に全く寄り添っていないというものではないでしょうか。制度だけ整備しても変わらないことも多いものです。例えば、法律上すべての会社が、男性の育休は、本人が取りたいといえば取らせなければなりません。でも取得する人は数%です。制度としてはありますが、利用していない典型的な例と言えます。

制度ではなく、ちょっとした施策も同じことが言えます。例えば、全員20時には残業せずに帰ると取り決め、社内の電気を消すという施策があります。ですが、実際には交代で電気をつけていたり、家に仕事を持ち帰っていたり、残業をしているわけです。

制度や施策は、会社が本気で取り組んでいるという意志表示としては大切ですが、制度や施策を作ることで必ず結果がでるのかというと、そんな簡単ではありません。いろいろな条件が揃っていて結果がでる場合もありますが、少ないパターンと言えます。

勘違い5「ワークライフバランスは残業を減らすこと」

ワークライフバランスを、残業を減らすこと、もしくは生産性をあげることと勘違いしている場合です。

確かに、社員にライフの時間を持たせなければワークライフバランスは成り立ちません。残業の多い会社がワークライフバランスを取り入れるときに最初にやることは、仕事の生産性をあげて残業を減らすことになります。

とはいえ、ライフの時間があればゴールではありません。社員のライフでの経験やアイディアなどを仕事に活かしてこそのワークライフバランスです。社員の意見を聞き取り、仕事に取り入れていく工夫が必要です。その方が社員も仕事にやりがいを感じますし、言いたいことを言ってもいいという安心感が生まれます。

正しいワークライフバランスを取り入れる方法

ここまでワークライフバランスについての勘違いをあげてきました。うまくワークライフバランスを取り入れるには、社員全員の意識の統一が必要です。セミナーや研修をするのもいいですし、毎日少しずつ朝礼で話すのもいいでしょう。勘違いした意識があまりにも強く残っているようであれば、ワークライフバランスという単語を使わないのも1つの方法です。

どちらにしても、社員と会社両方にメリットがあるからワークライフバランスに取り組むのだという意識だけは統一しておきましょう。